フローリングのシミ、色あせの原因
フローリングにシミや色あせができる原因はいくつもありますが、その主なものと、シミができてしまった後の対策をあげていきます。
1.水分によるもの
フローリングにシミができる原因のうち、一番多いものは水分によるものです。
マンションや戸建ての住戸の多くで「複層(複合)フローリング」という種類のものが使われています。
これは、表面材に合板や集成材などの木製の材料を使用しているものです。
この木製の表面材が水分で劣化した場合、シミが生じるのです。
サッシの結露、観葉植物の鉢、水槽、ペットのトイレ、などから漏れた水分がこの木製の表面材に長時間染み込んだ場合、木材表面が劣化したりカビが生えて黒くなったりします。ひどい場合は、内部まで劣化し、指で押したら凹むほどになります。
【対策】
a.フローリングを貼り換える・・・シミの部分を新しいものに貼り換えます。仕上がりは一番良くなります。ただし、同じ材料がある場合はいいのですが、無い場合は区切りのいい場所まで全面貼り替える必要があります。
b.表面を塗装補修する・・・シミの上に塗装をして直します。貼り換えに比べれば安い金額で直すことができますが、表面の再現度は劣ります。
c.清掃によって除去する(カビの場合)・・・初期のカビの場合は清掃で除去できる場合があります。症状が酷い場合は強い薬品を使う場合がありますが、そうすると表面材を痛めてしまう場合があります。
2.日焼けによるもの
上記のとおり、複層(複合)フローリングは表面が木製ですので、日光や室内の明かりなどで日焼けしていきます。
例えば、カーペットを引いていたり家具を置いていた場所は光が当たらず、逆に何も置いていない場所では光が当たり日焼けしていくため、何年も経つと色の差が出てきます。特に、日光が良く射し込む窓際にカーペットを置くと早い段階で色の差が発生します。
近年よく使用されているシートフローリングの場合でも日焼けが原因となる色あせは発生する場合があります。
【対策】
a.フローリングの上に何も置かずに日を当て、時間に任せる・・・日焼けは不具合ではありませんので、特に気にする必要はありません。最も適切な対応は、時間に任せることだと思われます。
b.表面を塗装補修する・・・どうしてもすぐに直したい場合は、表面を塗装することで直すことも可能です。
3.ワックスの不良によるもの
複層(複合)フローリングでは、水性の透明なワックスを塗って表面材を保護する事が普通です。
ワックスははじめ透明ですが、年月が経つと黄変していくこともあります。
このワックスはアルコールや溶剤、洗剤などで容易に溶けて落ちてしまいますので、周りと色が違って見えてしまいます。
ワックスはまた、水でも溶けだす場合がありますが、完全に消えない場合があります。
ワックスが水で溶け、乾燥したことで縮れたり、汚れを巻き込んで再度固まった場合、その部分は色あせて見えたり黒ずんで汚く見える場合があります。
【対策】
a.ワックスを剥離・再施工する・・・状況が許せば、その部屋全外のワックスを一度剥がし、再度塗る事が最もきれいな仕上がりになります。家具を動かせないなどの問題があれば、どこかで区切ってワックス剥離・再施工をすればその部分がきれいになります。
b.部分補修を行う・・・例えば、体育館のような広い場所に細かいシミが広範囲にバラけてある場合などは、シミ一つ一つに対して対応する方がいい場合があります。これは、シミを部分で剥がしてカラーワックスを部分で塗ったり、その他の方法でシミの部分を周りに馴染ませる方法となります。
フローリングの補修
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